キャッシュフローコーチ 友部 守
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2021.04.13

人はなぜ15分前に会った人から物を買うのか

社長パートナー&
キャッシュフローコーチの
友部守です。

昨日の続きになります。

早速、桃売りの初日の朝。
事務所に行くと元締めから親方を
紹介してもらいました。

この親方がすごかった。
「桃売り」を生業としているプロでした。

さらに、驚いたことは大きなトラックが
元締めの事務所に横づけになっていました。

中は桃だらけです。
トラックには何の名前もなく、
いったいどこから来たのか?
不思議な世界でした。

私は、ゴールドで身を
包んだ元締めの言うとおりに
親方の軽トラの助手席に
乗りこみました。

246号線を厚木方面にひたすら走り、
ある団地に着きました。

公園の脇に車を止め、いきなり、
親方はエンドレステープの入った
ラジカセのスイッチをいれました。

すると、
皆さんも聞いたことのある、
あのメッセージです。

『山梨県は勝沼から届いたあまーい、あまーい、
ハチミツよりも甘い桃ですよ』

親方から、たった一言。
【15分は鳴らすよ!】

ところが、だれーも来ません。
朝9時ですからね。
朝から桃を買う訳ないですよね。

ところが、ところが、
10分を過ぎたころだと思います。

やたら、
視線を感じるようになったのです。

目を団地に向けてみると、
ベランダや窓から我々を
見ている人の目!!!

特に、ベランダで洗濯物を
干しているおばさんなんかは、
面白い動きなんですよ。

洗濯物をひとつ干すごとに、
こちらをチラ・チラと見るんですよ。

この時のおばさん達の気持ちは、
こんな感じだと思います。

「誰か出てこないかな」
「誰が買うかな」
「誰かが買ったら行ってみよう!」

最初に出てきて、
桃を買うのって勇気がいるんですよ。
皆さんも分かりますよね。

やがて15分過ぎたころに、
一人のおばさんが来ました。

親方はこのおばさんの勇気を
知っているから、
すごく丁寧に味見をさせます。

ここから親方の技を見ました。
すぐには売らないんですよ!!!

なぜなら、親方はゴールを
決めているから。

おばさんに納得して買ってもらうため、
色々な桃を少し切っては味見させます。

そのゴールとは、
『最初のおばさんを口コミしてくれる
営業マンに変える!」ことなんです。

具体的には、
すぐには売らないことで、
おばさんを現場でキープ。

これにより、最初に来たおばさんと
親方のやり取りを多くの人に
見せることが出来るんです。

団地のベランダから、
「買おうか、どうしようかな」と
迷っている人に「お誘い」と「安心」
のメッセージを投げているんですよ。

そうこうしていると、
二番目のお客さんが来ます。

ここが面白いというか、
人間の心理で、自分の行為が
正しいという承認が必要なんです。

だから、必ず起きることがあります。
二番目のお客さんは、
最初のおばさんに必ず聞くんですよ。
『甘かった?』って。

そうすると、
最初のおばさんは100%!
必ず『甘かった』と言います。

この連鎖が起きて、
親方も僕もその場では、
桃を袋に入れるだけの人です。(笑)

おばさん達はとにかく、
美味しいと私たちに代わって、
セールスしてくれます。(喜)

ちょっと顔見知りの人が来れば、
「甘いから、お勧めよ。
買ったほうがいいわよ」って。

こんな状況では、
価格は関係なくなります。

強力な口コミは人を動かしますね。

無口な親方でしたが
仕組み化された親方の技がありました。

たかが「桃売り」ですが、
人の心理を突いた技を見ました。

本日のタイトル、「人はなぜ15分前に
会った人から物を買うのか」、
いかがでしたか。

【今日の問いかけ】

●すでに商品やサービスを買って
もらっているお客様はあなたのファン!
大事にする仕掛けを考えてみませんか?

そこに成長のヒントと気づきがあります。

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